
Day 3 空挺ドラゴンズ
三冊目でございます。またしても謎なタイトル。最初は野球漫画か?と思ったがんなこたーない。こちらは最近アニメ化もされたのですが、19世紀辺りの文明技術水準を持った世界を背景に、大空を飛び回る謎の生命体である龍を捕獲することを生業とした捕龍船を舞台に物語は紡がれていきます。
龍の立ち位置はいわばクジラのようなもので、龍からは良質の油、肉、骨、皮などの素材がはぎ取れ、捕龍船はそれらを各地で売り捌き生計を立てる人々の集まり。かつての捕鯨船とはこういう存在だったのだろうなと思わせる。しかし、龍は各地に災害をもたらす存在でもあり、捕龍船が寄るということは龍も近い、土地によっては逆説的に捕龍船は龍を呼ぶとして忌み嫌われていたりもする。
主人公のミカはとりわけ龍を食べることに執着を持っており、作中では龍を捕るたびに実に旨そうな料理に仕立て上げます。空を飛び回る捕龍船はいわゆる所の飛行船であり、かなり大型のも船もあれば大規模な企業が存在したりもする。また地上には様々な民族が生活しており、龍との間に古くから続く習俗が存在していたりもする。
なんかこういう世界観って既視感あるなぁ、つうかこの絵柄のタッチってなんかあれでなにでって考えていくと、これって宮崎駿のナウシカ原作版と似ているなぁと。パクったとかどうとかというよりオマージュだなぁと。飯が旨そうなところも宮崎御大の影響が大きい。そのあたりは作者本人も言及しているようです。
大空駆ける龍と冒険と飯。汗と油と船乗りのブルーズ。最近ワンダーが足りないとお思いならば是非ご一読おすすめします。
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チャレンジ概要読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、
参加方法は好きな本を1日1冊、7日間投稿する